映画館でGLSLライブコーディングをしました（第10回新千歳空港国際アニメーション映画祭）

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更新履歴

  • 2023-12-29 YouTube動画を埋め込みました

はじめに

11月2日～11月6日に開催された第10回新千歳空港国際アニメーション映画祭でデモシーンの上映とGLSLのシェーダーライブコーディングをしました。

GLSLライブコーディング@第10回新千歳空港国際アニメーション映画祭

今回のアニメーション映画祭では、SESSIONSとして2つのプログラムを行いました。

1つ目のプログラムでは、@FL1NEさんがデモシーンが生まれた歴史であったり、テクニカルクリエーションやそのイベントであるSESSIONSの説明を行いました。 デモシーンの歴史について網羅されている資料は少なく、とても貴重な発表だと感じました。

2つ目のプログラムでは、前半は@FL1NEさんが司会を務めながら映画館で国内外のデモシーンの上映を行い、後半は私と@Renardealerさんの2人でGLSLのシェーダーライブコーディングを行いました。 映画館という超大画面＋最高の音響でのライブコーディングは本当に楽しかったです！！ 音楽も@himazin917さんのSonic Piによるライブコーディングの演奏でした。

デモシーン上映

国内外のデモシーン9作品を上映しました。

PCデモから64K Introや4K Introまで幅広くセレクトしました。 動画の再生ではなく、その場でのexeファイルの実行によるリアルタイムの本当のデモシーンの上映を行いました。

映画館で上映されたWORMHOLE

私と@sadakkeyさんによる作品であるWORMHOLEも上映されました。

自分の作品が映画館で上映されているという事実が信じられず、非日常体験だなぁと思いました。

2nd Stage BOSSなど個人的に大好きなデモも映画館で見られました！

映画館で上映された2nd Stage BOSS

GLSLライブコーディング

Renardと2人でBonzomaticというライブコーディング用のエディターをつかったGLSLライブコーディングを行いました。

今回はエキシビションということで一部の関数は持ち込みOKのルールで行いました。 時間制限はRevisionのShaderShowdownと同じく25分でした。

ライブコーディングの楽しさは雰囲気を知ってもらうことが目標だったので、解説を交えながら、複数のシーンを次々に切り替えていく作戦でいきました。

  • シーン1: IFSによるトンネルのシーン
  • シーン2: MengerSpongeをベースにしてWORMHOLE風のトンネルのシーン
  • シーン3: Mandelboxのシーン
  • シーン4: シーン3を正解するカドの「カド」風にしたシーン

正解するカドが伝わるのか正直あまり自信がなかったのですが、意外に反応が良かったのでホッとしました。

途中でバグらせてしまって時間が足りなくなってしまいましたが、むしろライブ感が演出できて結果的には良かったのかなと思います。

対戦相手であるRenardさんの作品は素晴らしかったです。 タイル張りの複数のシーンがおしゃれにトランジションで切り替わり、さらにカメラのアニメーションやトランジションのバーのアニメーションが心地よく、非常に高いクオリティの作品でした！

エキシビションだったので順位付けはありませんでした。

感想

映画館という最高の環境でデモシーンを上映したり、ライブコーディングを行うことができて、本当に楽しかったです。

このような貴重なチャンスをいただけて本当に嬉しく思います。

ライブコーディング中に歓声があがったり、プログラム終了後の時間だったり、映画祭の関係者のパーティーでも興味をもってくださった方々からたくさん感想や質問をいただいて、やって良かったと心から思いました。

Twitter上でもたくさん感想をいただけて嬉しかったです！

映画祭のスタッフの方々、参加者の方々、デモシーンの上映とライブコーディング用にハイエンドPCを手配してくださったツクモ様、本当にありがとうございました！！！

キーボードが使えないトラブル

ライブコーディング用にいつも使っている無線キーボードを持ち込んだのに、USBのレシーバーを家に忘れるというミスをしました。 詰んだかと思われたのですが、Bluetoothでも接続できたのでセーフでした。危なかった！

映画祭の感想

映画祭というイベントは初参加だったので、とても新鮮に楽しめました。

印象に残ったプログラムは葬送のフリーレン（スタッフトーク付き）です。 アニメの4話まで上映した後、スタッフトークがあり、制作の裏話を聞くことができました。アニメ放送中で忙しい中のご対応に感謝しかありませんでした。

駒田蒸留所へようこその先行上映もありました。 幻のウイスキー「KOMA」を復活させるために奮闘する話でしたが、人間ドラマもとても良かったです。 ウイスキーの設定や監修が本格的で解像度が高く、世界にぐっと引き込まれました。 11月10日から一般の劇場でも公開されています。とても良い作品だったので、ぜひ映画館で見てください。

いろんな短編作品が上映されるコンペティションや音楽ライブも楽しかったです。 コンペティションは投票で順位が決まるので、デモシーンに通じるものを感じました。

新千歳空港国際も商業施設が充実していて驚きました。 会期中は空港内のホテルに滞在していたので、3日くらい空港から外に一歩も出なかったのですが、飽きることなく楽しめました。空港の温泉も露天風呂があって良かったです。

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